ワークショップが終わってから、もうすぐ2週間。
不思議なことに、そのときの「意識の変容」はまだ続いています。
昨日、ふと本棚から手にした一冊に「魂の癒し手」という言葉が目に飛び込んできました。15年間ほとんど開いたことのない本でしたが、その瞬間「これはシンクロだ」と驚きました。今回のワークは、まさにシャーマンへの案内だったのかもしれません。
スピリチュアリティとは「内なるものを信頼する勇気」
カリフォルニア州立心理学協会の定義によれば、スピリチュアリティ(霊性)とは「内なるものを見て信頼する勇気」。
内に潜む“帰属・一体・直結・開放”の感覚を指すそうです。
私たちが「人に触れる」仕事をしているとき、この感覚は常に背後にあります。普段は意識しませんが、ワークを通して浮かび上がってくるのです。
ヒーリング・ステートとの出会い
気功を始めて2年目くらいの頃、ただ練功の型を取っただけで意識がスイッチし、深い充足感に包まれる経験をしました。そのとき「これがNLPでいうアンカリングなのだ」と気づきました。
気功にしても触手療法にしても、意識が変容する瞬間があります。施術者と受け手が共鳴し、静かに深まっていく感覚。それは「ヒーリング・ステート(治癒的意識状態)」と呼ばれるものかもしれません。
心理ワークで役立つ言葉たち
受講前に知っておくと役に立つ用語を、いくつか挙げておきます。
- モデリング
成功者の行動パターンを観察・模倣して同じ結果を再現する技法。ただし欠点も一緒に模倣する可能性があるため、修正の視点が必要。 - メタモデル
言語の省略・一般化・歪曲を問い直し、より深い意図や経験(深部構造)にアクセスする質問技法。 - アンカリング
ある刺激(姿勢や呼吸、触れ方)と特定の感覚を結びつけ、同じ刺激でその状態を再現できるようにするNLPの技法。 - 変性意識状態
普段とは異なる知覚・思考・感情パターンを示す状態。音楽や儀式、瞑想などで誘導されやすい。
現代のシャーマニズムと私たち
スタンリー・クリップナーやアルベルト・ビジョルドは「変性意識は特別なものではなく、現代でも日常に見られる」と述べています。たとえば音楽コンサート。観客が飛び跳ねたり一体化したりする光景は、宗教儀礼にも似ています。音楽は古来より人を変性意識へと誘ってきたのでしょう。
今回のワークを通して感じたのは、「内的対話」こそがヒーリングの核心であるということ。
私たちの手技もまた、その対話を支えるための道具なのかもしれません。
👉 次回は「簡単にできる内的対話とアンカリングの実習」を紹介しようと思います。