9月6日
台風が来るという9月6日朝10時半に成田からベトナムにたちました。
昨日いきなりホーチミンからフエに行く国内便の時間が変更されて。。。なんと1時間しかない乗り換え時間。。。旅行社の人は、あちらが予約を受けたから大丈夫というけど。。。
ベトナム航空の恐ろしさを知らないな。リコンファームしてもいきなり自分の席がなくなることもあるんだから。あきらめてホーチミン一泊するしかないな。。。。そう思って、成田のカウンターでチケットの時間を変更してもらう。
カウンターの人は予約を受けたから大丈夫という。ほんとうにー?だいじょうぶー?私の不安そうな態度を察してか、なんだか偉そうなベトナム人が現地に電話をする。
台風の影響か20分ほど遅れての離陸。あーあ。。。
快適な飛行を続けてホーチミン着。でも2時30分。。。フエ行きは3時15分。45分しかない。
入国カードは機内にないので、到着してから書いてと言われてる。
これで乗り換えるのか。。。どうしよう。いちいち時間がかかりそう。
もうだめだな。そうおもって入国審査に急ぐ。と、私の名前が呼ばれてる!
「ミズダイゴク ミズダイゴク!」 私の大きい名札を持った係官が大声で私を呼んでいる。
「イエス ヒア」 そう答える私をひっつかんで、「ハリーアップ」と急がせる。
入国カードがないためモタモタしている人たちを尻目に超特急で審査を通過。。。税関、荷物。駆け足で通過。
走りながら係官はトランシーバーでこまめに連絡を取る。国内線のカウンターでは係員が待機して国際線の係官から私を受け継ぐ。
誰もいないゲートに急ぎ連れて行かれ、飛行機の中に突っ込まれて。。。。ベルトを着用すると同時に離陸。。。時計を見ると3時10分。。。5分前にすべりこむ。こんなこともあるんだ。
ベトナム航空でもこんなこともあるんだ。感謝。
子どもの家を支える会ベトナム事務所長のミンさんのお迎えを受けて、ミンさんのホテルに。
明日から3日間休みなく働くのだ。そう思っていると小山さんから電話。テレビ局の撮影隊と一緒なのでコードーの店に来ないかとお誘い。
コードーの店は福島大学の経済学部とテレビ局の撮影隊でほとんど貸しきり状態。
ここでは小山さんを慕って来るいろいろな人たちと出会いがある。今日の出会いに感謝。
心地よい酔いと新鮮な食材の家庭料理。未知の世界を覗く充実した会話。今日の贅沢な時間に感謝。
9月7日
午前中はベトナム事務所のハンさんと一緒に子どもの家に。タム医師と3月の研修の打ち合わせ。タムさんはとても意欲的。子ども達のカルテをもとに、此処でのタッチセラピーの状況を話す事になる。3月のフールー小学校はタムさんも一緒に行くとのこと。なんだかいまからワクワク。
午後は子ども達と保母さんの治療。タッチセラピーはすっかり定着して、子ども達は当たり前のように診療室に来る。保母さんの部屋で治療をしていたら子ども達がやってきて、さっさとお灸を自分達ですえる。火の始末があるのでハラハラしていたら、それも危なげなくやる。保母さんも子どもたちに任せて見守っている。千年灸タイプのお灸は此処ではすっかり受け入れられている様子。湿度が高く、温度差が激しく、床が石で、ほとんど素足ですごすフエの人たちには関節を痛める人が多い。そんなわけで温灸が気持ちよく効果を実感できるのだろう。
9月8日
午前中は昨日治療ができなかった子どもと保母さんの治療。入所して一週間の子の治療をする。まだここになれないため、表情は固く、体は固まっている。子ども達が心配して口々にこの子は寂しい子なのだと言ってくれる。かつて自分も経験した入所の寂しさを思いやって、子ども達は一生懸命かばおうとする。治療後少し笑顔が出る。がんばれ!
午後はフールー小学校に。小山氏とハンさんが同行してくれる。
校長先生は5月と同じようにこぼれる笑顔で迎えてくれる。3月の研修を快く受けてくださる。この小学校は640人の子ども達が在籍し、その大部分が水上生活者の子ども達。貧しいため、極わずかな必要経費(学費はただ)すら払えない子が多いとのこと。立派な設備のルロイ小学校がちらと頭をかすめる。この小学校の必要経費はここの20倍弱。うーん。貧富の格差は教育にも出てきている。
120人の子ども達が今日のタッチセラピーの治療を待っているとのこと。うーん。私一人なので、前部で6時間ぐらいかかってしまいそう。2年生40人の治療に変更していただいたが、それでも2時間弱かかる。
9月9日
キムロン病院の障害児センターのアン医師を訪問。障害児のタッチセラピー治療。アンさん、3月に研修で伺うことを了解してくれる。いっそのこと農村地帯のスンフー地区などに行って研修したらとアンさんからの提案。3月は障害児親の会にも出られそう。フールー小学校はアンさんも一緒に行くとのこと。
午後はベトナム事務所のスタッフ治療。みーんなひどい肩こり。軽い針がよく効く。夏は訪問者が多くストレスがおおかったんだな。私もそのひとりだけど。。。。
陽は小山氏と日本語学校の先生の原さんとコード−で食事。すべてのスケジュールを滞りなく終えルことができました。小山氏と、ベトナム事務所の皆様のバックアップに感謝。
9月10日
朝フエを発ち、ホーチミンから成田に。
すべての搭乗手続きもおわり、あとは乗るだけとゲートの横でぼんやりしていたら、空港係員が私のチケットを見せろといってくる。変ね何かしら。、返してくれるたチケットは、私の名前がきちんと入ってるビジネスクラスのチケット。。えー何これ。私頼んでないよと言ったかどうか。係員はすたすたいってしまう。
ビジネスクラスって、いいんだけどなぜか落ち着かない。やっぱりあたしは貧乏人かな。快適なんだけど落ち着かずに朝7時15分成田着。
今回も一人だったけど、マブベのみんなの支えと、小山氏をはじめとするベトナム事務所の強力なバックアップで無事終了。想像以上の仕事ができました。ありがとうございました。
文責:大極安子