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2007年の東京マラソン。
少し早起きして観戦に出かけた。雨と風でとても寒かったけれど、3万人が一斉に走る姿は圧巻で、見ているだけで胸が震えた。走っている人、歩いている人、奇抜な衣装で楽しませてくれる人もいて、沿道そのものが一大イベントのようだった。
携帯電話のカメラを構えてみたけれど、トップランナーは速すぎてピントが合わない。自分の全速力より早いスピードで40キロ走るのかと思うと信じられない。
「これを企画した石原都知事はすごい」と素直に思う一方で、タクシーの運転手さんたちは交通規制に迷惑そうな顔。大規模イベントには光と影があるものだ。
朝8時半、曙橋に到着。思えばマラソンを直に観るのは高校時代の校内マラソン以来かもしれない。温かいコーヒーを求めてドトールに入ろうとしたが、日曜日はお休み。冷たい雨のなか30分前からボランティアや警察の方が入念に準備をしていた。曙橋の上で動画を撮ろうと思ったが警備で立ち入りできず、雨を避けて橋の下から撮影することにした。
9時、第一陣は疾風のような車椅子ランナー。まるで自転車レースのように速い。その後、テレビ局の車が通り過ぎ、やがて人影が見えたかと思うとプロのランナーが目の前をあっという間に駆け抜けていった。あまりに速くて動画はほとんど撮れなかったのが残念。
それから次々と市民ランナーが洪水のように押し寄せてきた。雨と風で手はかじかんでいたけれど、気づけば1時間近く呆然とその光景を眺めていた。
寒い一日だったが、「いつか自分も走ってみたい」と思えた日でもあった。