昨日、アマゾンからW.E.バトラーの本が届いた。
実は20年前から気になっていたのだが、題名があまりに“怪しい”ため手に取らずにいた。
ところが先日、心理的技法のセミナーを調べていたときにバトラーの名前が目に入り、ついに購入を決意。すでに絶版になっていて『オカルト入門』『魔法入門』などはプレミア価格で手が届きにくいのだが、幸い今回の一冊は良心的な値段で手に入った。
実は先日、ねこねこあがれから譲っていただいた心理学関係の本の中にも、バトラーやリードビーターの翻訳が収録されていて、読んでみるとこれが意外に面白い。
何のことはない。
魔法とは「意識の変容の技術」だったのだ。
気脈のエコロジーと意識の変容
昨日の帰り道、ふと手に取った『気脈のエコロジー』を読みながら、やはり「気のシステム」から入った意識変容の話だと再認識した。
バトラーの瞑想法の説明は具体的で、先日学んだNLPのメソッドを思い出させる。
自転車に一度乗れるようになれば無意識で乗れるように、意識の変容や気感の獲得も同じようなものかもしれない。
20年前にこの本を読んでいたとしても、きっと理解できなかっただろう。
ドン・ファン・シリーズとの再会
思い返せばカルロス・カスタネダのドン・ファン・シリーズも、当時は何に感動したのかよく分からなかった。ただ、強烈に心を揺さぶられたことだけは覚えている。
「無意識」をテーマにしたワークショップを体験した後、再び手に取ったドン・ファンの物語は、リアルな描写に満ちていて驚きを覚えた。そして、当時理解できなかったものが今になって立ち上がってくる不思議を感じた。
時間の力
結局のところ、何にでも「時」が必要なのだろう。
20年を経てようやく開ける扉がある。
そんなことを実感した一冊だった。