
昨夜は少し早めに仕事を切り上げ、新宿三丁目の映画館へ。
観たのはドキュメンタリー映画『タカダワタル的ゼロ』。
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館内は観客がほとんどおらず、まるで貸し切り状態。
ビールを片手に、ゆったりと贅沢な時間を過ごしました。
スクリーンに映し出されたのは、高田渡さんそのままのマイペースな姿。熱いのに飄々としている。その空気感自体が、まるでライブに居合わせているようでした。
高田渡とわたしの青春
中学生の頃、彼はまだ若きフォークシンガー。
「生活の柄」や「自転車に乗って」は、いまでも愛唱歌と呼べるほど心に残っています。
映画には日常の渡さんも描かれていて、吉祥寺の「いせや」で昼から一杯やる姿が映し出されました。あの景色に懐かしさを覚えると同時に、立ち飲み屋も少なくなり、ああいう“出しゃばらない酔っぱらい”を見かけなくなった時代の変化も感じました。
惜しくも「いせや」はすでに閉店。その最期の風景が収録されていたのも胸に迫ります。ライブでは泉谷しげるさんが渡さんの歌を聴き、涙ぐむ場面もありました。たしかに泉谷さんの言うように、渡さんは“国宝”だったのかもしれません。
意外なつながり
カルメン・マキさんのライブで、高田渡さんの話題が出たことがあります。まさか一緒にステージに立ったことがあるとは驚きでした。音楽の世界は、時代を超えて思わぬ縁でつながっているものですね。
テアトル新宿オールナイトへの誘惑
そして今週末、テアトル新宿では公開記念オールナイトイベントが開催されます。
三上寛さん、シバさん、小野和子さんが出演し、1972年製作の記録映画『吉祥寺発 赤い電車』が上映されるとのこと。
さらに、三上寛さん主演の懐かしい映画も並ぶ濃厚なラインナップ。フォークファンには夢のような一夜です。
ただし、日曜日は仕事…。行くかどうか心が揺れています(笑)。
👉 オールナイトイベント詳細
日時:5月17日(土) 22:00 START
会場:テアトル新宿
料金:前売3,500円/当日3,800円
フォークと青春の記憶
振り返れば、中学高校時代は意外にフォークが流行っていて、三上寛さん、あがた森魚さん、岡林信康さん、加川良さんをよく聴いていました。
ただ今思うと、中高生があの歌詞を理解していたかどうかは怪しいものです(笑)。
当時の私は世の中のことをほとんど知らないまま、たった5万円を握りしめて東京へ飛び出しました。いま考えるとゾッとする無謀さです。
だからこそ、わが子には平和に穏やかに生きてほしいと願ってしまいます。
そして今更ながら、自分の父母の苦労をしみじみ思わずにはいられません。