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「結界」と聞くと、境界やバリアのようなものをイメージする人が多いかもしれません。
実際に結界を感じられる場所の代表といえば神社。そして、霊山と呼ばれるような場所にも不思議な力を感じることがあります。
私が強く印象に残っているのは、紀伊半島の真ん中にある天河神社を訪ねたときの体験です。
天河神社は弁天様の総本山といわれ、芸能や音楽に縁が深い神社です。境内には能舞台があり、ミュージシャンや舞い手、瞑想家たちが奉納をする、不思議な雰囲気に満ちた場所でした。
周囲は人口100人前後のとても不便な地域。それでも人を惹きつける力がありました。
特に忘れられないのは、その神社を後にして宿で知り合った方の車で駅まで送っていただいたとき。
ある地点を通り抜けた瞬間、私を含め同乗していた3人が同時に「アッ、抜けた!」と声をあげたのです。まるで結界を越えたことを身体で感じ取ったようでした。
その体験はいまでも鮮明に覚えています。
身近な結界
先日のワークショップで体験した「知覚ポジション」のワークも、まさに簡単に場を作り出すものでした。
結界とは特別な場所にしかないものではなく、身近なスイッチのように作り出せるのだ、と感じた瞬間でした。
ヒーリングの世界では、この「結界」というエネルギーの帯を使うことが少なくありません。
人によって方法はさまざまで、
- お札を用いて場を囲む
- 塩で清める
といった行為も、ひとつの結界の形だといえるでしょう。
結界とは単なる境界ではなく、「場を整える力」そのもの。
それをどう感じ、どう扱うかは私たちの感受性と意識に委ねられているのだと思います。