先日、京都で行われた鍼灸学会の講演を聴きに出かけてきました。
時間の都合で夜行バスを利用しましたが、やはり少し疲れが残ります。
会場には9時に到着したものの、当日券の入場は8時半から。
学会員向けの催しですので仕方ありませんが、早めに着いた分、2時間待ちはなかなか大変でした。
教育講演1「皮膚刺激に対する脳の応答性」
講師:田中忠蔵先生
指先と手首側の皮膚刺激の違いなど、興味深い内容をお話いただきました。
特に「至陰を刺激すると視神細胞に反応が現れた」という海外の発表の紹介は印象的でした(ただし追試では再現できなかったそうです)。
皮膚と脳のつながりを考える上で示唆に富む講演でした。
特別講演1「表皮:世界と命の境界」
講師:傳田光洋先生(資生堂ライフサイエンス研究センター 主任研究員)
今回もっとも楽しみにしていたのが、傳田光洋先生のお話。
刺激的な内容に眠気も吹き飛び、イメージが次々と広がりました。
最後の質問コーナーでは、かつて私淑していた八尾の先生が立たれたのを見て驚きと感慨がありました。
傳田先生の尽きることのない「知りたい」という探究心。
私自身も、この姿勢を忘れずに歩んでいきたいと強く思いました。
直接お話を伺いたかったのですが、時間の都合でそれは叶わず残念です。
特別講演2「体と心の対話」
講師:久保千春先生(九州大学大学院医学研究院 心身医学 教授)
久保先生のお話は初めて拝聴しましたが、臨床で振り返らなければならない点が数多くありました。
先生の誠実なお人柄がにじみ出る講演で、聴いているうちに心が温かくなるようでした。
学会ブースとその後
聴講後には、形井先生がセネファのブースでお話をされていると聞き、移動しましたが、整理券がなく入場できず残念。
その後は各ブースを見て回り、知り合いの家へと戻りました。
今回の学会は、学術的な刺激と人とのつながりを改めて感じる機会となりました。