私がよく使っているAIの一つに、GoogleのGemini Notebook(旧NotebookLM)があります。
どのくらい使っているかというと、現在、一つのノートブックに300本近い資料を入れているものがあります。
論文、PDF、昔読んだ本、業界誌、海外のYouTube、Webの記事、自分でまとめた資料などを、テーマごとにどんどん放り込んでいます。
以前は「50本くらい入れられる」という感覚で使っていた記憶がありますが、このサービスはかなりのスピードで進化してきました。現在、Google AI Proでは1つのノートブックに最大300ソースまで入れられます。
私の場合、GoogleのAIサービスにお金を払っているものの、実際の使用頻度を考えると、
「Geminiにお金を払っているというより、Gemini Notebookを使うために払っている」
と言ったほうが近いくらいです。
NotebookLMは「Gemini Notebook」に名前が変わった
この記事では長く使われてきた「NotebookLM」という名前も使いますが、2026年7月にGoogleはNotebookLMを「Gemini Notebook」へ名称変更しました。
中身がまったく別のサービスになったわけではなく、これまでのNotebookLMを引き継ぎながら、GeminiやGoogleの他のサービスとの連携を強めていく方向になっています。
GoogleのAI関連サービスを使っていると感じますが、とにかく変更が速い。
NotebookLMもここ1年ほどで、音声解説を中心にかなり機能が増えました。名前まで変わってしまったので、昔の記事を読むと現在の画面や機能と違うこともあります。
この記事も「今はこう使っている」という実体験として読んでもらうのがよいと思います。
ChatGPT・Claude・Gemini Notebookは使い分けている
私はAIを一つに決めて使っているわけではありません。
現在は、だいたい次のように使い分けています。
- ChatGPT:考えを整理する、相談する、文章を組み立てる、調査する
- Claude:長い文章や資料を扱う、構築作業をする
- Gemini Notebook:自分で集めた資料を読み込ませ、調べる、比較する、要約する、音声で聞く
もちろん機能は重なっています。
しかし私の使い方では、何かを一緒に「作る」のであればChatGPTやClaudeを使うことが多く、集めてきた資料を「読む・調べる・つなげる」のであればGemini Notebookがかなり強いと感じています。
Gemini本体も使えますが、私の場合、Google系AIの中で一番使っているのは明らかにGemini Notebookです。
一番気に入っているのは「読む」を「聴く」に変えられること
Gemini Notebookを使う大きな理由が音声解説です。
私は長時間画面を読んでいると、以前より目が疲れやすくなりました。
そこで最近は、
「読む資料を、聴く資料に変える」
という使い方をしています。
特に難しい論文や専門的な本は、いきなり全部読もうとせず、まずGemini Notebookで音声化して聞きます。
最初に、
「ああ、この資料はだいたいこういうことを言っているのか」
と全体像をつかむ。
そのあと興味を持ったところや重要なところだけ元の資料へ戻ります。
これだけでも読む負担がかなり違います。
海外のYouTubeや外国語論文も日本語で聞ける
私が特に気に入っているのが、外国語の資料を扱えることです。
たとえば、
- 海外のYouTube
- 英語などで書かれた論文
- 外国語のWebページ
- 海外の研究資料
などをソースとして入れて、日本語で内容を整理したり、音声解説を作ったりできます。
外国語の資料だからといって、最初から辞書を引きながら全部読む必要はありません。
まず日本語で内容をつかんで、必要なところだけ原文を確認する。
海外の情報を追いかけるハードルはかなり下がりました。
私のノートブックには何を入れているのか
私は治療家なので、仕事や長年勉強してきたテーマの資料を中心に入れています。
たとえば、
- 経絡・経筋についての研究
- 鍼灸やツボについての資料
- 整体やオステオパシー
- 歯ぎしりなど症状別の資料
- 手かざしや治療思想に関する文献
- 昔の健康法や養生についての本
- 長年追いかけている先生の論文
- 昔読んだ業界誌
- 海外のYouTube
などです。
テーマによってノートブックを分けていますが、その中でも大きなものは300本近いソースが入っています。
ここまで資料が増えると、単なる「PDF要約ツール」ではなくなってきます。
300本の資料を掛け合わせて調べられる
Gemini Notebookの面白さは、一冊の本を要約させることだけではありません。
むしろ、資料が増えてからのほうが面白い。
例えば大量の資料を入れたノートブックに、
- 「このツボについて書かれている資料を整理してください」
- 「この先生と別の先生の考え方の共通点は何ですか」
- 「歯ぎしりについて書かれている部分をまとめてください」
- 「臨床に関係する部分に絞って整理してください」
などと質問できます。
自分で300本のファイルを一つずつ開いて探すことを考えたら、現実的ではありません。
ところがGemini Notebookなら、まず「どの資料のどこを見ればよさそうか」という当たりをつけることができます。
私にとっては、ここが非常に大きい。
昔集めた資料を、もう一度使える知識に戻す道具になっています。
YouTube、PDF、テキストなど入口が多い
Gemini Notebookが使いやすい理由の一つが、いろいろな形の資料をソースにできることです。
PDFだけではありません。
YouTubeのURL、Webページ、コピーしたテキスト、Googleドキュメント、音声ファイルなど、さまざまな資料を扱えます。
私は昔の業界誌や手元にある資料をPDF化して入れることもあります。
紙の資料は本棚に置いておくと、どこに何が書いてあったか分からなくなります。
しかしPDFにしてGemini Notebookに入れておけば、何年も前の資料に対して、
「この中に○○について書いてある資料はありますか?」
と聞くことができます。
これは単に紙をPDF化して保存しているのとはかなり違います。
昔読めなかった本を、AIと一緒に読み直す
もう一つ、意外に気に入っている使い方があります。
昔読んだけれど、よく分からなかった本をもう一度読むことです。
たとえば私は、以前ルドルフ・シュタイナーの哲学関係の本を読んだことがあります。
ところが昔読んだときには、
「結局これは何を言っているのだろう」
という部分がかなりありました。
そこで本をGemini Notebookに読み込ませ、
「この考え方を、私の仕事に置き換えるとどういうことになりますか?」
と質問してみました。
すると単純な要約ではなく、私が普段考えている臨床や仕事との接点から説明してくれました。
これが意外と分かりやすかった。
今なら、分からないところに対して、
- 「もっと簡単な言葉で説明して」
- 「別の角度から説明して」
- 「治療家の立場から考えるとどうなる?」
- 「具体例を使って説明して」
と何度でも聞き直せます。
若いころは「難しい本は全部自分で理解しなければ」と思っていました。
でも今は、難しい文章を分からないまま丸呑みするより、いろいろな角度から説明してもらって、自分の知識とすり合わせながら理解すればいいと思っています。
難しいものほど音声にする
哲学書に限らず、難しい資料は音声解説にしてしまうことが多くなりました。
まず聞く。
分からなければもう一度聞く。
それでも気になるところは元の資料を読む。
私の場合、勉強時間そのものが増えたというより、
「目を使わずに勉強できる時間が増えた」
という感覚のほうが近いです。
ハルシネーションが少ないと感じる理由
Gemini Notebookを気に入っているもう一つの理由が、自分が入れたソースをもとに回答してくれることです。
生成AIでは、事実ではないことをもっともらしく回答してしまう「ハルシネーション」が問題になります。
Gemini Notebookの場合、基本的にノートブックへ入れたソースを根拠に回答し、どの資料を参照したのか確認できます。
そのため、私の感覚では一般的なAIへ何も指定せず質問する場合より、調べものに使いやすいと感じています。
ただし、間違いがまったくないという意味ではありません。
特に医療や健康に関係する内容では、AIがまとめた文章だけを信用するのではなく、最終的には元の論文や資料へ戻る必要があります。
私は自分が長年勉強してきた分野で使うことが多いので、
「AIの答えと、自分が持っている知識をすり合わせる」
という使い方をしています。
治療家で資料をため込んでいる人には面白い
治療家は意外と大量の資料を持っています。
本棚には専門書。
引き出しには昔の講習会資料。
パソコンにはPDFの論文。
YouTubeには「あとで見る」に入れた動画。
しかし、持っているだけで二度と開かない資料もかなりあります。
Gemini Notebookを使うようになってから、私はそうした資料をもう一度掘り起こすようになりました。
AIというと「新しい答えを作ってもらうもの」と考えがちですが、Gemini Notebookは少し違います。
自分が何十年もかけて集めてきたものを、もう一度使えるようにするAIとして使えるのです。
GoogleのAIの中では、結局これを一番使っている
GoogleにはGeminiがあります。
もちろんGemini本体にも便利な機能があります。
ただ、現在の私自身の使い方を振り返ってみると、Google系のAIで一番使っているのはGemini Notebookです。
ChatGPTやClaudeとは競合するというより、役割が違います。
何かを考えたり、構築したり、文章や仕組みを一緒に作ったりするならChatGPTやClaude。
自分が集めた大量の資料を読み返し、比較し、要約し、音声で聞き、そこから必要な情報を探すならGemini Notebook。
今のところ、この使い分けが私には一番しっくりきています。
まとめ
私のGemini Notebookには、実際に300本近い資料を入れているノートブックがあります。
そこには昔読んだ本、論文、業界誌、海外のYouTube、専門資料などが混在しています。
それらを、
- 要約する
- 比較する
- 特定のテーマだけ探す
- 別の視点から説明してもらう
- 日本語の音声にして聞く
という使い方をしています。
特に私にとって大きかったのは、「読む」だけだった勉強を「聴く」に変えられたことです。
そしてもう一つ。
昔分からなかったものを、今の自分の知識と結びつけながらもう一度理解できるようになったこと。
AIは新しい情報を探すためだけの道具ではありません。
長年仕事をしてきた人ほど、すでに手元に大量の知識や資料があります。
それらをもう一度掘り起こす。
そんな使い方では、Gemini Notebookはかなり面白いAIだと思っています。


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