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赤ちゃんから幼児までの薬として有名なのが「宇津救命丸」と「樋屋奇応丸」。江戸時代から川柳にも詠まれるほど庶民に親しまれた伝承薬のひとつです。関ヶ原を境に販売エリアが住み分けられていたという話も残っています。
1600年代にはすでに登場していたとされ、それぞれの薬の歩みには興味深い物語があります。詳しくは鈴木昶著『江戸の妙薬』をご覧になると面白いでしょう。
伝承薬の特徴は、副作用がほとんどなく、効果がゆるやかにあらわれること。当時はすぐに医者にかかれなかった時代でもあり、家庭の救急薬として重宝されました。
そして現代――夜泣きから知恵熱まで幅広く役立つのが「タッチセラピー」です。これは小児鍼を母体にした療法で、皮膚にやわらかな刺激を与え、自律神経に働きかける手技療法です。こちらも副作用がなく、夜泣き・イライラ・食欲不振などに用いられます。
最近では、手術の傷跡が薄くなる、火傷の回復が早いなどの効果を再確認する機会も増えました。
本日の治療院は朝からまるで幼稚園のような賑わい。子どもたちの力強さには、こちらが元気をもらいます。