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紅白歌合戦は、ここ30年ほとんど観ていませんでした。ところが3年前から子どもが急に「正月は紅白を観るものだ」と言い出し、妹たちまで巻き込んで根回しをしてくれたおかげで(笑)、私の楽しみにしていた格闘技番組は観られなくなってしまいました。仕方がないので、ほとんど酔っ払って寝ているのが恒例です。
そんな中、ネットニュースで「紅白の視聴率・第2部はワースト2位…K-1が14.7%」という見出しを見かけました。NHKとしては30%台を確保しているのに、この書かれ方は少し気の毒に思います。50%を超えていた時代は、もう20年以上前の話。選択肢が少なかった時代の数字ですから、今は30%を超えれば十分すごいのではないでしょうか。それでもNHKには「紅白」という看板番組ゆえに、より大きな期待がかけられてしまうのですね。
昨年暮れには「ワーキングプア」の特集を観ていましたが、ああした番組はNHKにしか作れないと思います。民放のように視聴率第一でなく、社会に必要なテーマを掘り下げる姿勢を続けてほしいものです。NHKが視聴率を気にし始めたのはいつからでしょうか。数字で判断される風潮は仕方がないにせよ、NHKにはやはり「良質な番組づくり」で勝負してもらいたいと思います。
最近のNHKの子ども番組もすごいですね。デザインや音楽の完成度が高く、大人が観てもドキドキするほど。こうしたクリエイティブな力がもっと広い分野で活かされれば、視聴率以上の価値を生み出すのではないかと思います。