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1月、内閣情報調査室(内調)の元職員による、在日ロシア大使館員への情報漏洩事件が明るみに出ました。
「日本はスパイに支配されている」──そんな衝撃的な見出しも飛び交いましたが、思えばこの手の話は何十年も前から繰り返し囁かれてきた気がします。
1970年代の空気
1970年代、まだ東京に出てくる前のことです。
函館にソビエトのジェット機が飛来し、亡命事件が起こりました。
地元の有斗高校では授業中、先生が窓の外を見ながら
「こんなジェット機があったかなぁ」とつぶやいたという話も伝わってきました。
同じ頃、日本のホテルから韓国の金大中大統領(当時は野党指導者)が拉致された事件もありました。国際的なスパイ活動や工作が、日常に入り込んでいることを実感させられた時代です。
平成に入っても続く不祥事
時代が平成になっても、安心はできませんでした。
防衛事務次官の汚職事件など、要職にある人物が事件で逮捕されるたび、国を守る立場のはずの人間への信頼は揺らぎ、どこか「諦め」の気持ちが広がっていきました。
今も続く不安
昨今の近隣諸国との関係を見ていると、不安は尽きません。
このまま日本も世界も、沈没せずに穏やかに進んでほしい──それが願いです。
人と人は分かり合えるのか
人と人とが分かり合うことは、こんなにも難しい。
アフリカから人類が広がったとされるのが15万年前。
それだけの時を経ても、私たちはまだ衝突や不信を繰り返しています。
せめて、今を生きる私たちは、歴史の重さを感じながら、少しでも理解し合えるように歩んでいきたいものです。