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「インフルエンザ・ソ連A型」という響きには、どこか懐かしさがあります。まるで1960年代に時間が戻ったような感覚です。あの頃、ソ連のコスイギン首相は“ミスター・ニエット”と呼ばれていて、子ども心にいけ好かない印象を持っていました。
小学校6年生の頃、私は無線少年を志し、短波放送に夢中になりました。当時、北海道紋別の片田舎では昼間は電波が届かず、聞こえてくるのはいつも夜。北京放送やモスクワ放送の乾いた日本語が、妙に印象に残っています。
現代のインフルエンザ事情
そして今日。電車に乗ると、激しく咳き込む人の姿がありました。今年はインフルエンザが猛威を振るっているようです。私自身、ここ数年は外出時にマスクをするようになりました。喉や鼻が乾燥しないだけでも予防になる気がします。数年前に罹ったときは、寝て回復を待つしかなく、ビタミンCと休養の大切さを身に沁みて感じたものです。
体力と気力の衰え
帰りの電車では、酒に酔って他人に因縁をつける若い男性がいました。同僚にたしなめられていましたが、見ていて嫌な気分に。昔なら「一言いってやる」と思えたかもしれませんが、体力も落ち、最近はすっかり運動不足。面倒になり、車両を替えてしまいました。そんな自分に、少し年齢を感じました。
今こわいもの
帰宅すると、家族は映画「シックス・センス」を観ていました。悲しさの中に温かさのある作品です。子どもの頃は幽霊が怖くて仕方ありませんでしたが、今ではむしろ「人の心の変化」のほうが恐ろしく思えます。突然変わる感情や行動――そのほうがよほど現実的で、身近な怖さです。