先日、恩師である谷岡賢徳先生の講演会が、青少年オリンピックセンターで開かれました。
台風がかすめるという状況にもかかわらず、30名あまりの方々が熱心に耳を傾けていました。
久しぶりに先生にお会いでき、相変わらずギャグを交えた軽妙なお話を楽しませていただきました。現場で実際に活動している方々の声も聞くことができ、とても参考になりました。
また、ねこねこあがれの大極安子さんが急遽スピーチを依頼され、タッチセラピーの現状と今後の課題について語ってくださいました。
出会いと学び
第一回小児はりの会でお世話になった、出版会社「六然社」社長で鍼灸師の寄金さんとも再会できました。寄金さんに「散鍼」について質問すると、丁寧にご教示いただきました。
私が学んできた散鍼は、故・井上恵理先生を通じた流れであり、井上先生ご自身は大阪の藤井秀二先生の奥様から小児はりを習われたとのこと。つまり私が使っている小児はりは「藤井流」であることが確認できたのです。ここ数年来の疑問が解けたことは、とても幸運でした。
藤井先生は「小児鍼の研究」として実験的な報告を残され、藤井家では女性が小児はりを担っていたとのお話も伺いました。場所は現在の心斎橋・大丸のあたりだそうです。
寄金さんはまた「新日本鍼灸楽会草紙」という、業界の裏側を扱った小冊子(いわゆるビニ本)も紹介されていました。技術論の提案は実に示唆に富むもので、散鍼をもう一度見直すきっかけとなりました。創刊即廃刊号とのことですが、復刊の可能性もあるとか。大いに期待したいと思います。
講演会後は打ち上げにも参加させていただき、再会と新しい出会いに恵まれました。大師流小児はりの会のスタッフの皆様、ありがとうございました。
朝日カルチャーセンター公開講座のお知らせ
タッチセラピーの全貌がいま明らかに!
-
日時:2005年12月3日(土)15:30~17:30
-
会場:新宿住友ビル4階 朝日カルチャーセンター
-
演題:「タッチセラピーにできること ~小児はりのすすめ~」
-
講師:大極安子(NPO法人マブベえがおの会代表)、松田博公(鍼灸ジャーナリスト)
-
受講料:会員 3,150円/一般 3,670円
江戸時代から続く小児はり。皮膚をやわらかく刺激して、風邪・下痢・夜尿・夜泣き・アトピーなどの改善をはかります。薬に頼らない気持ちのよい健康法を、実演を交えてご紹介します。
研修予告:ベトナム・フエでのタッチセラピー
来春3月中旬、ベトナム国フエ市にて、タッチセラピー実践を目的とした研修を企画しています。
-
タム医師から現地でのタッチセラピー実際を学ぶ
-
障害児センター・アン医師による「障害治療」の現場報告
-
「子どもの家」小山代表による海外ボランティア活動の講演
-
フールー小学校で650名の子ども達に実地研修
宿泊・食事・交通費・基本研修費込みで6泊7日の予定(現地事情により変更あり)。
参加希望の方はタッチセラピー基本研修を2回以上受講していただきます(難しい場合はご相談ください)。
詳細は決まり次第、近日中にアップいたします。