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小児はりの普及を始めた頃、私たちは「タッチセラピー」という言葉を使って活動を紹介しました。しかしその際、お世話になった先生から厳しいお叱りを受け、恐縮したことをよく覚えています。
当時は小児はり自体がほとんど知られていませんでした。その後、鍼灸師の間では少しずつ普及し、今では珍しくなくなりましたが、広く世に受け入れられるようになったのは、何よりも大師流の谷岡賢徳先生のご尽力あってこそです。あの活動がなければ、小児はりが鍼灸師の間でブームになることはなかったでしょう。
私たち「テラフィあけぼの橋」の活動の一つであるタッチセラピーが、このたび『鍼灸の挑戦』に紹介されました。小児鍼の普及活動を始めた時に取材を受け、その内容が記事となったのです。
記者であり鍼灸師でもある松田博公さんは、活動を丁寧に見てくださり、医療関係者や保育士、カウンセラーなどを巻き込みながら小児はりを広げていく私たちの試みに大いに共感してくださいました。セミナーでは「小児の形態的・機能的成長」「臨床心理学」「小児はりの適用外病態」など幅広いテーマを取り上げ、その後にいただいた松田さんの意見は大きな励みとなりました。
特にうれしかったのは、第七章「いのちを守り育てる」というコーナーで活動を紹介していただけたことです。
今では、小児はりを現代風に「タッチセラピー」と位置づけ、関東近郊の幼稚園・保育園・保健所での普及活動にとどまらず、小中高校での講演や、さらにはベトナムでの普及活動にまで広がりました。
これからも「小さくともキラリと光る活動」を大切に続けていきたいと思っています。
2005-01-24