喉のあたりに「梅の種がつまったような感じ」がする。飲み込みには支障がないのに違和感が続く…。
このような症状は、漢方では 梅核気(ばいかくき) と呼ばれ、西洋医学では ヒステリー球 とも言われています(現在は古い表現です)。
多くの場合、ストレスや心身の緊張が関係していると考えられています。
Q&A
Q. 梅核気(ばいかくき)とは何ですか?
A. 喉に何かがつまっているような違和感がある状態を指します。実際にものが詰まっているわけではなく、ストレスや自律神経の乱れで起こることがあります。
Q. どんな症状ですか?
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喉に物があるようなつかえ感
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飲み込みには支障がない
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ストレスや緊張で強まる
Q. 漢方ではどのように治療しますか?
A. よく用いられるのが 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) です。
(半夏・厚朴・茯苓・生姜・紫蘇葉の配合)
ただし漢方薬は体質や症状のタイプに合わせて選ばれるため、専門家の判断が必要です。
Q. 鍼灸や代替療法ではどうしますか?
A. 内臓疾患がない場合、次のような手順で進めます。
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全身の緊張をゆるめる
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首・肩・頭のこわばりを解消する
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喉につながる経絡上の反応点を刺激する
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必要に応じて心理的アプローチを加える
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週2回ほどの施術で経過を確認
Q. 何回で良くなりますか?
A. 個人差が大きく、症状や生活環境によって変わります。初めは集中的に受け、その後は状態を見ながら間隔を調整するのが一般的です。
Q. 自宅でできることはありますか?
A. 太極拳やゆったりとした運動で、呼吸と体を整えることが役立ちます。
👉 まずは耳鼻咽喉科で検査を受けることが大切です。
重大な病気が隠れていないかを確認したうえで、漢方や鍼灸などを併用すると安心です。












