治療院で使うパソコンは、MacとWindowsのどちらがいいのか。
これは時々聞かれる話ですが、私はかなり長い間、MacとWindowsの両方を使ってきました。現在もMacをメインにしながら、Windowsでしか動かないソフトがあるため、Macの中でWindows 11も動かしています。
結論から言えば、今では「Macの方が優れている」「Windowsの方が優れている」という単純な話ではありません。
治療院で何に使うのか。そして、普段使っているスマートフォンがiPhoneなのかAndroidなのか。さらに、Windows専用ソフトを使う必要があるのか。このあたりで決めるのが現実的だと思います。
- 私が最初に使ったパソコンはMacだった
- Appleが危ないと言われ、Windowsへ乗り換えた
- Windowsに変えた直後、iMacが登場した
- 実際にWindowsを使うと、意外に安定していた
- 2000年代後半に再びMacへ
- では現在、治療院ではMacとWindowsのどちらがいいのか
- iPhoneを使っているならMacは非常に便利
- iMacはスピーカーを別に用意しなくても使いやすい
- Windows専用ソフトを使うならWindowsが確実
- WordやExcelを中心に使うならWindowsの方が無難な場合もある
- 私はMacの中でWindows 11を動かしている
- AppleシリコンでMacとWindowsの使い方が変わった
- 治療院なら「どちらが優秀か」ではなく「何をするか」で決める
- 私なら今はMacを選ぶ。ただし全員には勧めない
私が最初に使ったパソコンはMacだった
私のパソコン歴はかなり長く、最初にMacを使い始めたのは1992〜1993年頃だったと記憶しています。
たしかMacintosh Performaシリーズだったと思います。当時の私の印象では、Performaは比較的家庭向けのシリーズで、その上にPower Macintoshのような高性能なシリーズがある、という感覚でした。
今のようにスマートフォンもインターネットも当たり前ではありません。
その頃のパソコンは、今から考えると非常に高価でした。それでも私はもともとデザインに惹かれるところがあり、Macの画面や操作感が好きでした。
Appleが危ないと言われ、Windowsへ乗り換えた
ところが1990年代半ばになると、Appleの経営状態がかなり悪くなりました。
Steve Jobsは1985年にAppleを離れており、その後Appleは製品ラインが複雑になり、経営的にも苦しい時期に入っていました。
当時は日本でも「Appleは危ないのではないか」「Macはこの先どうなるのか」といった話を耳にするようになりました。
私が使っていたMacも、そろそろ性能的に新しいソフトについていけなくなっていました。
そこで友人に相談したところ、
「Windowsなら大丈夫なんじゃない?」
と言われ、初めてWindowsパソコンを購入しました。
OSはWindows 98でしたから、時期としては1998年頃だったと思います。
Windowsに変えた直後、iMacが登場した
ところが、これが何とも皮肉なタイミングでした。
Steve Jobsは1997年にAppleへ復帰し、その翌年の1998年には初代iMacが登場します。
あの半透明のボンダイブルーのiMacです。
Windowsパソコンを買ってそれほど経っていない時期に、あのiMacを見てしまいました。
「なんで今出るんだよ」
と思った記憶があります。
私はもともと性能表を細かく比較するより、デザインや使ったときの感覚に惹かれるところがあります。そのため、iMacのデザインはかなり魅力的に見えました。
実際にWindowsを使うと、意外に安定していた
一方で、Windowsを使って驚いたこともありました。
当時のMacユーザーの中には、
「Windowsはすぐフリーズする」
という人がかなりいました。
ところが実際に使ってみると、私の環境ではWindowsは思っていたほどフリーズしませんでした。
むしろMacより安定しているのではないかと思ったくらいです。
その後Windows 2000を使いましたが、これも私の環境では非常に安定していて快適でした。
2003年に治療院を新宿へ移した頃にはWindows XPを使っていました。
ただし、WindowsパソコンについてはOSというよりハードウェアの問題で、2年に1回くらい大きなトラブルが起きた記憶があります。
私の使い方が激しかったのかもしれません。長時間動かしていたため、熱の問題などもあったのではないかと思います。
2000年代後半に再びMacへ
その後、2007〜2008年頃に再びMacへ戻りました。
その頃はIntel CPUを搭載したMacの時代です。
その後2009年にMac OS X Snow Leopardが登場しましたが、私の環境ではこの時期でも1日に1回くらいフリーズすることがありました。
「Macだから絶対に安定している」というわけではないということです。
私の場合、かなり安定したと感じるようになったのは、その後の2011年に登場したMac OS X Lionあたりからだったと記憶しています。
もちろんこれは、あくまで私が使っていたパソコン、周辺機器、ソフトウェアを含めた個人的な経験です。
では現在、治療院ではMacとWindowsのどちらがいいのか
長年両方を使ってきて思うのは、現在ではOSそのものの優劣で決める必要はほとんどないということです。
それよりも、自分の仕事環境との相性で決めた方がいいと思います。
iPhoneを使っているならMacは非常に便利
普段iPhoneを使っている人であれば、私はMacをかなりおすすめします。
理由はApple製品同士の連携です。
例えばMacでコピーした文章を、そのままiPhoneでペーストできます。
逆にiPhoneでコピーしたものをMacへ貼り付けることもできます。
これは非常に地味な機能なのですが、毎日の仕事ではかなり便利です。
治療院の場合、LINEへの返信、メール、ホームページの修正、ブログ、SNS、AIへの文章入力など、文章をパソコンとスマートフォンの間で行き来させる場面がかなりあります。
こうした作業が多い人にとっては、MacとiPhoneの組み合わせは非常に快適です。
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iMacはスピーカーを別に用意しなくても使いやすい
もう一つ、治療院でiMacを使っていて意外に便利だと思うのが、内蔵スピーカーです。
私は治療中にBGMを流すことがありますが、iMacのスピーカーは普段の院内BGMとして使うには十分だと感じています。
もちろん音響にこだわるのであれば外付けスピーカーを使った方がいいのでしょうが、治療院で静かに音楽を流す程度であれば、私はiMac本体のスピーカーで特に不満を感じません。
これが地味に便利です。
Windowsのデスクトップパソコンの場合、本体とは別にモニターやスピーカーを用意する構成になることもあります。その点iMacは、ディスプレイ、パソコン、スピーカーまで一体になっています。
治療院はただでさえ、電話、プリンター、施術機器、充電器などで配線が増えやすい場所です。
そのため、余計なスピーカーを置かなくてよく、配線を一つ減らせるというのは、小さなことですが実際に使ってみるとメリットがあります。
受付や施術室をできるだけすっきりさせたい治療院では、こうした一体型の使いやすさもiMacを選ぶ理由の一つになると思います。
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Windows専用ソフトを使うならWindowsが確実
一方、治療院で使うソフトや周辺機器によってはWindowsを選んだ方が安全です。
業務用ソフト、古い会計ソフト、医療関係のソフト、特殊なプリンターや周辺機器などには、Windowsを前提として作られているものが今でもあります。
この場合は、デザインや好みよりも必要なソフトが確実に動くことを優先した方がいいでしょう。
パソコンを購入してから「このソフトはMacでは動きません」と分かるのが一番困ります。
したがって治療院でパソコンを買い替える場合、最初に確認するべきなのはOSではなく、現在使っている業務ソフトと周辺機器です。
WordやExcelを中心に使うならWindowsの方が無難な場合もある
WordやExcelはMacでも使えます。
私もMacで使っています。
ただ、Windows版とMac版では、フォントや印刷環境などの違いによって、文書の表示や改ページが微妙に変わることがあります。
自分だけで使う書類であれば、それほど問題にはなりません。
しかし他人とWordやExcelのファイルを頻繁に交換したり、決められた書式を崩さず提出したりする仕事が多いのであれば、Windows版Officeを使った方が無難だと思います。
私はMacの中でWindows 11を動かしている
現在の私はMacをメインに使っていますが、Windowsでなければ動かないアプリケーションも使っています。
そこでMacにParallels Desktopという仮想化ソフトを入れ、その中でWindows 11を動かしています。
実はIntel Macの時代にもParallelsを使っていました。
ただ当時は、MacとWindowsを同時に動かすと重く感じることがあり、少しストレスがありました。
もう一つ、Intel MacにはBoot Campを使ってWindowsを起動する方法もありました。
こちらはWindowsを直接動かせるため快適でしたが、MacからWindowsへ切り替えるたびに再起動する必要があります。
仕事中にOSを行ったり来たりする私には、これも結構面倒でした。
AppleシリコンでMacとWindowsの使い方が変わった
大きく変わったのがAppleシリコンの登場です。
Appleは2020年にIntel製CPUから自社設計のAppleシリコンへ移行することを発表し、同じ年に最初のM1搭載Macが登場しました。
現在のAppleシリコンMacでParallelsを使うと、Windows 11 ArmをMac上で動かすことができます。
私が普段使っている範囲では非常に軽快で、Macを使いながら同じ画面上でWindowsアプリも操作できるため、かなり快適です。
場合によっては、下手なWindowsノートパソコンを使うより快適なのではないか、と感じることさえあります。
ただし注意点があります。
AppleシリコンMac上で動かしているのは通常のIntel版Windowsそのものではなく、Arm版Windows 11です。
一般的なWindowsアプリの多くは動きますが、特殊なドライバーや周辺機器、一部の業務ソフトなどでは互換性の問題が出る可能性があります。
そのため、Windows専用ソフトを使いたいからMac+Parallelsを買うのであれば、そのソフトが動くかどうかは購入前に確認した方がいいでしょう。
治療院なら「どちらが優秀か」ではなく「何をするか」で決める
30年以上MacとWindowsを行ったり来たりしてきましたが、現在は両者の基本性能に大きな差があるとは思っていません。
治療院で選ぶなら、私は次のように考えます。
- iPhoneを使っていて、LINE、メール、Web、ブログ、AIなどを中心に使う → Macはかなり便利
- Windows専用の治療院ソフトや業務ソフトを使う → Windowsの方が確実
- Word・Excelの書類を他人と頻繁に交換する → Windowsが無難
- Macを使いたいが一部Windowsソフトも必要 → AppleシリコンMac+Parallelsという方法もある
特に、ひとりで治療院を運営している場合には、パソコンそのものを楽しむことよりも、毎日の細かな作業がストレスなくできることの方が重要です。
私なら今はMacを選ぶ。ただし全員には勧めない
現在の私ならMacを選びます。
iPhoneとの連携が便利で、ホームページ管理、文章作成、画像処理、AI、メールなど、普段行っている仕事との相性がいいからです。
必要なときにはParallelsでWindowsを使えることも大きいです。
しかし、だからといって治療院経営者全員にMacを勧めるつもりはありません。
パソコンは仕事の道具です。
使いたいソフトがWindowsにしかないならWindowsを選べばいいし、iPhoneとの連携やWeb作業を重視するならMacを選べばいい。
昔のような「Mac派」「Windows派」という話ではなくなったと思います。
治療院で使うパソコン選びで一番重要なのは、MacかWindowsかではありません。
自分が毎日何をしているのかを一度書き出して、その仕事を一番楽にしてくれる方を選ぶ。
長く両方を使ってきた私としては、それが一番失敗の少ない選び方だと思っています。


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