AIと一緒にSNS自動化を組んだら、遠回りしまくった話
きっかけ
治療院のInstagramとX、それぞれ集客と情報発信の目的で運用している。ただ、投稿のネタを考えるのも、投稿する操作自体も地味に負担で、続かない時期が長かった。
「日々の気づきをメモしておくだけで、AIが投稿文の下書きを作ってくれたら」——そう思ってAIと壁打ちを始めた。
最初の設計はすんなり決まった
- 発信は「鍼灸院」(集客用Instagram・X)と「デジタル治療院実践室」(AI活用実践記録用の別X)の2系統に分ける
- 入り口はObsidianの日次ログに一言メモを書くだけ
- 毎晩、そのメモをAIが読んで、Instagram用・X用それぞれの下書きを自動生成する
ここまではターミナルでPythonスクリプトを組み、実際にテスト実行もできた。メモを書いて実行すれば、ちゃんと症状訴求型のInstagram文とAI活用実践記録風のX投稿文ができあがる。ここは思ったよりすんなり進んだ。
つまずいたのは「メモを書く場所」
問題は、その後の「毎日メモを書く」という一番シンプルなはずの部分だった。
「いちいちフォルダを開いてファイルを探すのが面倒」という話になり、ここから遠回りが始まる。
まず提案されたのが「QuickAdd」という追加プラグイン。ワンタップで指定フォルダに今日の日付のファイルを作れる、という触れ込みだった。ところが:
- iPhoneでインストールして設定したが、名前が思うようにつけられない
- 保存先のパス指定がうまくいかず、標準の「デイリーノート」機能と混同して迷子になる
- コマンドパレットの場所が分からず、標準機能の「引っ張って開く」ジェスチャーと勘違いする
- Macに移って設定し直すも、Capture先の指定、Create fileのトグル、Add commandのトグルと、細かい設定項目に何度も引っかかる
気づけば30分以上、この「メモを書く場所を決めるだけ」の設定に費やしていた。
結局、一番簡単だったのは「元からある機能」
散々遠回りした末に出た結論はシンプルだった。
Obsidian標準の「デイリーノート」機能の保存先フォルダを、SNS用のフォルダに変更するだけでよかった。
新しいプラグインを入れる必要も、複雑な設定をする必要もない。「新規ファイルの場所」という項目に保存先のフォルダを指定し、余計なテンプレートが自動挿入されないようテンプレート指定を外すだけ。これで、iPhoneで画面を引っ張るいつもの操作一つで、今日の日付のメモがSNS用フォルダに直接作られるようになった。
この遠回りから学んだこと
AIが提案する手順は、必ずしも一番簡単な方法とは限らない。今回で言えば、「もっと柔軟に設定できるプラグイン」を先に提示してしまい、「今ある標準機能で十分」という選択肢を後回しにしてしまった。
AIの提案をそのまま鵜呑みにせず、
- 「これ、本当にこんなに複雑になる必要があるのか?」
- 「もっと単純なやり方はないのか?」
と、都度立ち止まって聞き返すことがとても大事だと痛感した。今回もその質問を投げたことで、遠回りに気づき、シンプルな方法に切り替えられた。
最終的な手順(整理版)
同じことをこれから試す人のために、遠回りなしの手順をまとめておく。
1. Obsidianの設定を開く
Mac: command + ,
2. コアプラグイン→デイリーノートを開く
左メニューから「コアプラグイン」→「デイリーノート」を選択。
3. 保存先フォルダを指定する
「新規ファイルの場所」欄に、SNS投稿メモ専用のフォルダパスを入力する。
例: 14_SNS/日次ログ
4. テンプレート指定を外す
「テンプレートファイルの場所」に既存のテンプレートが入っている場合、関係のない項目が毎回自動挿入されてしまうため、×ボタンで解除しておく。
5. 完了
これだけで、iPhone・Macどちらからでも「デイリーノートを開く」操作(画面を引っ張る、カレンダーアイコンをタップする、など)一つで、指定フォルダに今日の日付のメモが自動作成されるようになる。
追加のプラグインを入れる前に、まず標準機能で足りないか確認する。当たり前のようで、忘れがちなことだった。


コメント