第3回:紙のポイントカードをLINEに移行――ショップカードと有料機能

AI・自動化

治療院を長くやっていると、意外と面倒なのがポイントカードです。

私のところでも以前は紙のポイントカードを使っていました。

それを現在は、ほとんどLINE公式アカウントのポイントカードへ移行しています。

正式には「ショップカード」という機能です。

LINE公式アカウントというと、メッセージや予約の連絡に使うものという印象が強いかもしれませんが、このショップカードは店舗型の治療院ではかなり使いやすい機能だと思います。

紙のポイントカードからLINEへ

以前は普通に紙のポイントカードを渡していました。

ただ、紙なので当然、

「忘れました」
「どこかへ行ってしまいました」
「新しい財布に入れ替えたらなくなりました」

ということがあります。

LINEなら、普段使っているスマートフォンの中にポイントカードがあります。

新しいカードを発行して渡す必要もありません。

患者さん側もカードを持ち歩く必要がない。

そこで私のところでは、紙のカードからLINEのショップカードへかなり移行しました。

完全に紙をなくしたわけではない

とはいえ、100%デジタル化したわけではありません。

現在でも紙のポイントカードを使っている人が1人、2人程度います。

私はこれはこれでいいと思っています。

長年ポイントを貯めることを楽しみにしてくれている人もいます。

そういう人に、

「これから全部スマートフォンです」

と無理に変えてもらう必要はありません。

デジタル化そのものが目的ではないからです。

LINEの方が便利な人はLINEへ。

紙が使いやすい人は紙のまま。

結果として大半がLINEへ移ったのであれば、それで十分だと思っています。

LINEの「ショップカード」は無料プランでも使える

ショップカードは、来店やサービス利用時にLINE上でデジタルポイントを付けられる機能です。

ポイント数に応じて特典を設定することもできます。

店舗側でポイント付与用のQRコードを用意し、患者さんに読み取ってもらう形でも運用できます。

そして重要なのは、これは有料プランだけの機能ではないということです。

LINE公式アカウントは無料のコミュニケーションプランでも基本機能を利用できるため、ショップカードも使えます。

小規模な治療院が試すには非常に良いと思います。

「ポイントを貯める」という行為は意外と楽しい

実際に長くやっていると分かりますが、ポイントというのは単に値引きの問題ではありません。

「あと何ポイント」

と楽しみにしている患者さんもいます。

だから私は、ポイントカードを完全にやめるという考えにはなりませんでした。

紙からLINEに変えただけです。

そして紙の方が好きな少数の患者さんには、そのまま紙を残しています。

システムに患者さんを合わせるのではなく、患者さんに合わせてシステムを使う。

ひとり治療院では、そのくらい柔軟な方が運用しやすいと思います。

LINE公式アカウントには機能がかなり多い

LINE公式アカウントを使い始めて3年ほどになりますが、いまだに、

「こんな機能もあったのか」

と思うことがあります。

リッチメニュー、メッセージ配信、ショップカード、クーポン、絞り込み配信、ステップ配信など、かなり多くの機能があります。

最近ではCRMオプションという仕組みもあります。

CRMとはCustomer Relationship Management、つまり顧客関係管理です。

LINE上で顧客ごとの情報を管理したり、タグなどの条件によって細かくメッセージを送り分けたり、自動配信したりするための機能です。

かなり本格的になっています。

有料プランと有料オプションは分けて考えた方がいい

ここは私自身も最初は少し分かりにくかったところです。

LINE公式アカウントには無料プラン、ライトプラン、スタンダードプランがあります。

しかし、有料のライトプランやスタンダードプランに変更したからといって、それだけで別の高度な機能が次々解放されるわけではありません。

基本料金プランの大きな違いは、主に配信できるメッセージ数です。

一方、CRMオプションなどは、それとは別の有料オプションです。

2026年9月現在、CRMオプションのスタンダードプランは月額5,000円(税別)となっています。

顧客情報をかなり細かく管理したい事業者には便利でしょう。

ただ、ひとり治療院にそこまで必要なのかは別問題です。

機能があるからといって全部使う必要はない

ここはAIやデジタルサービス全般にも言えると思います。

便利な機能が増えると、

「これも使わなければ」
「あれも設定した方がいいのでは」

となりがちです。

しかし、それを設定し、管理するのも自分です。

ひとり治療院の場合、本業は患者さんを治療することです。

LINE公式アカウントを管理することではありません。

ですから私なら、

患者さんとの連絡
月1回程度のお知らせ
予約への導線
ショップカード

まずこのあたりが普通に使えれば十分だと考えます。

必要が出てきたら、そこから高度な機能を追加していけばいいでしょう。

3年使っていても、サービスはどんどん変わる

LINE公式アカウントを使い始めて3年ほどですが、この間にもサービスはかなり変わりました。

新しい機能が加わったり、管理画面が変わったり、料金体系が変わったりします。

以前より使いやすくなっているという印象はあります。

その一方で、

「全部理解してから使おう」

と思ったら、いつまでたっても始められないでしょう。

私自身も全機能を理解しているわけではありません。

必要になったものだけ調べて使っています。

それで十分です。

まとめ|紙も残す、無料機能も使う、必要なら有料にする

治療院のデジタル化というと、何でも新しいものへ置き換える話になりがちです。

しかし実際に患者さんを相手にしていると、そんなに単純ではありません。

私のところではポイントカードの大半をLINEショップカードに変更しました。

一方で、紙のポイントカードを楽しみにしている患者さんには今でも紙を残しています。

LINE公式アカウントも同じです。

無料で使えるものは無料で使う。

必要になれば有料プランにする。

もっと細かい顧客管理が必要になればCRMなどを検討する。

全部使う必要はありません。

ひとり治療院では、

「自分のところに必要な機能だけ使う」

これが一番長続きする使い方ではないかと、3年ほど使ってみて感じています。

※料金・サービス内容は2026年9月時点です。LINE公式アカウントは機能や料金体系の変更が比較的多いため、最新情報は公式サイトをご確認ください。


【ひとり治療院のLINE公式アカウント実践シリーズ】

第3回では、紙のポイントカードからLINE公式アカウントのショップカードへ移行した実体験を紹介しました。

前の記事:

LINE公式アカウントは無料200通で足りる?ひとり治療院で3年使って分かったメッセージ配信

シリーズ一覧:


  1. リッチメニューをAIで作ってみた

  2. 無料200通で足りる?メッセージ配信を3年使った実感

  3. 紙のポイントカードをLINEに変えてみた|ショップカードを3年使った実感

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