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昨日の雷はすごかったですね。
中央線のダイヤも乱れるほどの落雷で、夜空が一瞬ごとに白く光っていました。
そして今朝、久々の太陽が顔を出しました。
私はサボテンを外に出し、たっぷりと日光浴をさせました。
自然のリズムに合わせることは、人間も植物も同じように大切なのだと感じます。
ここ一ヶ月ほど、私はカルロス・カスタネダの「ドン・ファンの教え」シリーズ『未知の次元』を読み返しています。
古い本で、紙は黄ばみ、ところどころ変質していますが、その中身はまるで昨日書かれたかのように新鮮です。
不思議なことに、若いころに読んだ時とはまるで違う理解が広がり、今になってやっと心に染み入るような感覚があります。
特に印象に残ったのは「意識の変容」に関する部分。
読んでいるうちに、もしかすると私は「魂魄」のうちの「魄(はく)」を少し動かせたのではないか、と思ったのです。
魄は生命の源となるエネルギーであり、肉体を動かす力そのものと言えます。
昨日の雷鳴に身体が震え、今朝の太陽に心が開かれる。
その自然との共鳴の中で、魄が呼び覚まされたような気配がありました。
本を読むことと、日常の出来事とが、ふとした瞬間につながる。
意識の扉は、案外こうした小さな体験の積み重ねで開かれるのかもしれません。