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私は現在、文字起こしサービスのNottaを使っています。
講演や勉強会などの録音をNottaに入れて文字にし、そのテキストを後からAIに渡して整理する。今のところ、この使い方に落ち着いています。
そんなNottaに、「Zenchord 1」というAI議事録イヤホンがあります。
Nottaを使っている私には、いかにも相性がよさそうな製品です。
ただ、一つ大きな問題があります。
私がイヤホンに一番求めているのは「音楽」
私はイヤホンで会議をしたいわけではありません。
一番やりたいのは、普通に音楽を聴くことです。
もちろん、録音や文字起こしが便利ならそれに越したことはありません。
しかし、イヤホンとして毎日のように使うのであれば、AI機能以前に「音楽を気持ちよく聴けるか」が重要になります。
そこで今回は、Zenchord 1を実際に使ったレビューではなく、「Notta利用者で、なおかつ音楽を聴くためのイヤホンが欲しい私に、この製品は必要なのか」という視点で調べてみました。
なお、私はZenchord 1自体はまだ使用していません。音質や装着感について、自分で試したかのような評価はしません。
Zenchord 1は「音楽イヤホン+AI」ではなく「AI機器+イヤホン」に近い
Zenchord 1の特徴を調べていくと、この製品の性格がだんだん見えてきます。
普通のワイヤレスイヤホンにAI機能を少し足したというより、録音・文字起こし・要約を行うためのAIデバイスに、イヤホン機能が組み合わされていると考えた方が分かりやすそうです。
対面での会話や通話、PCから流れる音声などを録音し、Nottaと連携して文字起こしできます。
録音後はNotta上で文字起こしを確認し、AI要約などにつなげられます。
つまり、Nottaを普段から使っている人にとっては、かなり分かりやすい組み合わせです。
音楽再生のスペック自体は悪くない
では、音楽用イヤホンとしてはどうでしょうか。
Zenchord 1はオープンイヤー型で、耳の穴を完全にふさがない構造です。
実機レビューで確認できる仕様では、AACやSBCだけでなくLDACにも対応し、Hi-Res AUDIO WIRELESS認証も取得しています。
スペックだけを見ると、「音楽にもかなり使えるのではないか」と思います。
ところが、ここで少し考える必要があります。
音楽を第一目的にするなら、私は少し引っかかる
ITmediaの実機レビューでは、中音域や人の声の聞き取りやすさは評価されている一方で、オープンイヤー型ということもあり、低音の迫力については物足りなさが指摘されています。
また、一般的な音楽向けイヤホンではよく見かけるイコライザー調整機能も用意されていないとのことでした。
これは、この製品が悪いという意味ではありません。
そもそも設計の重点が違うのだと思います。
音楽への没入感を最優先したイヤホンではなく、人の声を聞き、録音し、それを文字情報として活用するところに重点が置かれている。
そう考えると、かなり納得できます。
ただし、私のNottaの使い方とは相性がいい
一方で、AI機能については、私の今の使い方とかなり相性があります。
私は講演や勉強会を録音して、その音声をNottaで文字起こししています。
さらに、そのテキストをAIに渡して、要点を整理したり、記事の材料にしたり、後から検索できる資料として保存したりしています。
Zenchord 1を使えば、場合によってはこの流れの最初にある「録音する」部分からNottaまでを、より簡単につなげられる可能性があります。
講演、勉強会、オンラインでの説明、インタビューなどを頻繁に記録する人なら、ここにはかなり価値がありそうです。
ケースだけで録音できるのも面白い
Zenchord 1は、イヤホンを耳につけている場面だけを想定した製品ではありません。
Notta公式では、ケースから録音を開始する使い方も案内されています。
これは講演会などでは意外と便利かもしれません。
イヤホンを耳につけたまま何時間も講義を聴く必要はなく、録音用の道具として使い、終了後にNottaで文字にするという使い方が考えられます。
ただし、Zenchord 1本体に録音データを保存して後から転送するタイプではなく、録音・文字起こしにはNottaアプリとの接続が必要と案内されています。
私なら「音楽だけ」なら別のイヤホンを選ぶ
ここまで調べて、今のところ私の結論はかなりはっきりしています。
音楽を聴くことだけが目的なら、私はZenchord 1を第一候補にはしません。
音楽専用として考えれば、音質や低音、ノイズキャンセリング、イコライザーなどを重視したイヤホンには、ほかにも多くの選択肢があります。
しかし、話はそこで終わりません。
「音楽も聴く。でも録音や文字起こしもかなり使う」のであれば、Zenchord 1の評価は変わります。
Zenchord 1が向いていそうな人
- 普段からNottaを使っている
- 会議やインタビューを頻繁に録音する
- 講演や勉強会の内容を後で文字として残したい
- PCやスマートフォンで通話・オンライン会議をすることが多い
- 音楽の音質だけを追求するより、録音とAI活用を一台にまとめたい
こういう人には、普通のイヤホンとはかなり違った価値がありそうです。
Notta利用者だからこそ、少し悩ましいイヤホン
私はNottaそのものは便利に使っています。
特に、長時間の録音を文字にして、そこからAIで整理する方法は、以前なら聞き直すだけで何時間もかかっていた音声を再利用できるようにしてくれました。
そのNottaと直接つながるZenchord 1には、当然興味があります。
ただ、私がイヤホンに求める第一目的は、やはり音楽です。
その意味では、「AIイヤホンとしては欲しい。でも音楽用イヤホンとして買うかと言われると迷う」というのが、現段階での率直なところです。
逆にいえば、イヤホンを単なる音楽再生機器ではなく、「耳につけるAIレコーダー」として考える人なら、Zenchord 1はかなり面白い製品だと思います。
※本記事執筆時点で、筆者はZenchord 1を実際には使用していません。製品仕様は公式情報、音質に関する記述は公開されている実機レビューなどをもとに検討しています。価格・仕様・サービス内容は変更される場合がありますので、購入時には公式サイトで最新情報をご確認ください。

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