肥満と歯周病菌が動脈硬化を促進する?

歯周病と肥満は密接な関係

歯周病は歯周ポケットに潜む嫌気性菌が原因で起こる感染症です。
歯周病菌は内毒素(LPS)を出し、これが白血球に攻撃されるとTNF-αという物質が分泌されるそうです。

TNF-αは糖尿病のリスクを高める

TNF-αはインスリンの働きを阻害し、血糖値を上げるため、糖尿病のリスクを高めます。

肥満もTNF-αを増加させる

内臓脂肪組織からもTNF-αが分泌されます。そのため、肥満になると歯周病菌によるTNF-α増加と相乗効果で糖尿病のリスクがさらに高くなります。

歯周病治療で糖尿病改善も期待できる

逆に、歯周病治療で歯周病菌を減らすことで、TNF-αの分泌を抑制し、糖尿病の改善につながる可能性もあります。

まとめ

  • 肥満と歯周病は密接な関係にあり、互いに悪影響を及ぼし合う。
  • 肥満と歯周病はどちらもTNF-αを増加させ、糖尿病のリスクを高める。
  • 歯周病治療は糖尿病の改善にも効果がある可能性がある。

対策

  • 歯磨きや定期検診で歯周病を予防・治療する。
  • バランスの良い食事と適度な運動で肥満を予防・解消する。

参考

  • 広島大学大学院医歯薬学総合研究科 西村英紀教授 インタビュー記事yori