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今朝は東京でも地震がありました。不気味に長く揺れて、ヒヤッとした方も多かったのではないでしょうか。
私は普段は眠りこけていても、不思議と地震の前には目が覚めてしまいます。ニュースをつけると、阪神大震災から20年という節目を伝える報道が続いていました。
震災当時、総理大臣は村山富市さん。政府の初動が遅いと記者に問われ、苛立ちを隠せない様子で「手順を踏んでいる」と答えていた姿を覚えています。実際、自衛隊は偵察を済ませ待機していたにもかかわらず、命令がなければ動けなかった。あの時は本当に「なんて呑気なんだろう」と思いました。
神戸は壊滅的なダメージを受け、通信も途絶え、情報がまるで伝わらない。朝の時点では死者数は二桁でしたが、時間が経つごとに数字が増え、テレビの画面を見ながら胸が締めつけられる思いでした。
あれから20年。街並みは復興しても、人の心や失われた暮らしはそう簡単に戻るものではありません。復興とは時間をかけてもなお難しい課題なのだと、あらためて感じます。
私たちができることは、あの時の記憶を忘れずに語り継ぎ、日々の備えを怠らないこと。20年という節目に、もう一度防災について考え直したいと思います。