×
タグ:

秋葉原での事件のとき、現場で多くの人が倒れていたにもかかわらず、まず携帯電話で撮影をする人たちが目立ったといいます。
警察官や注意を促した人が「やめろ!」と怒鳴っても、シャッターを切る行為は止まらなかったそうです。救援活動よりも「記録」や「配信」を優先する、不気味な光景でした。

私たちは災害や事故を「自分の身に起きていること」と受け止めるのではなく、「外から眺める出来事」として距離を置いてしまいがちです。ほとんどの人が「人ごと」としてしまう。そこに現代社会の一面が映っているように思います。

思い返せば、阪神大震災のときにも似たようなことがありました。神奈川県の旅行社を経営していた代議士が「震災ツアー」を企画し、物議を醸したのです。実際にそのツアーに参加した知人がいて、複雑な気持ちになったことを覚えています。被災地を「見に行く」ことが、不謹慎なのか、それとも現場を自分の目で確かめたいという正当な欲求なのか。答えは簡単には出ません。

しかし、こうした出来事が私たちに突きつけているのは「他人事にするのか、自分ごととして関わるのか」という問いです。

  • 倒れている人を助けるのか

  • カメラを構えるのか

  • 距離を取って観光者のように振る舞うのか

日常ではなかなか意識することのないこの選択が、いざというときに人間の本性をあらわにします。

あなたはもしその場にいたら、どちらの立場を選ぶでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

投稿者

akebonobashi.naganuma@gmail.com

関連投稿

タグ:

王禅寺の桜と春の散策

2005-02-28の記事ですが麻生区は風景...

すべて読む
タグ:

タッチセラピーの活動が紹介される

小児はりの普及を始めた頃、私たちは「タッチセ...

すべて読む
タグ:

新宿周辺おすすめの味と散歩2004-12-21

2004年の新宿の風景です。 江戸っ子蜂蜜は...

すべて読む
タグ:

gooブログ20年、新宿開業22年を迎えて

気がつけばブログを始めてから20年。そして新...

すべて読む
タグ:

夜泣きから知恵熱まで

赤ちゃんから幼児までの薬として有名なのが「宇...

すべて読む
タグ:

まん延防止適用が決まった翌日

2021年4月10日(土) 今朝のニュースで...

すべて読む