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ゴールデンウィークに東京現代美術館を訪れたときのこと。
ミュージアムショップで流れていた音楽が、なぜかずっと耳に残って離れなかった。気になって先日思い切って問い合わせてみると、スタッフの方がとても親切に教えてくれた。
その音楽は amorfon というレーベルから出ている「music for baby」というCD。奏者はスチールパンの町田良夫さんだった。
早速、今回は「インフィニット・フラワーズ」というアルバムを購入。
この音楽の良さを一言で言うならば——
田舎の誰もいない原っぱに立ち、風の音や草のざわめきに耳を澄ますような感覚だろうか。
関東に来てから「誰もいない」という静けさに出会うことはめったにないが、生まれ故郷では確かにそういう世界があった。
例えば能取湖の湖畔。
そこでは風と草の音、水のさざめきだけが広がり、人の気配はない。
そんな体験を思い起こさせてくれる音楽だった。
たまには、自分と大地と空と風だけが存在する、誰もいない世界に身を置くのも悪くない。