1991年、アルプスの氷河で発見された5000年前の冷凍ミイラ「アイスマン」。 彼は推定46歳の男性で、驚くべきことに、現代の鍼灸治療と一致する刺青が15箇所にも確認されています。
アイスマンの刺青は、腰や膝、足首など、一見見えない場所に施されていました。 これらの場所は、現代の鍼灸でも腰痛や関節痛の治療に用いられるツボと一致しています。さらに、レントゲン撮影の結果、アイスマンは腰椎すべり症を患っていたことも判明しました。
5000年前のヨーロッパで、なぜ現代の鍼灸治療と一致する刺青が施されていたのでしょうか? 当時の治療法は謎に包まれていますが、アイスマンの刺青は、鍼灸治療が古代から存在していた可能性を示唆しています。
中国医学の歴史は2000年と言われていますが、アイスマンの刺青はそれを遥かに上回る5000年前のもの。 これは、鍼灸治療が中国で独自に発達したのではなく、より古くから存在していた可能性を示唆しています。
アイスマンの刺青は、ヨーロッパでどのような治療法が行われていたのか、そしてそれがどのように中国に伝わったのか、など多くの謎を投げかけます。
鍼灸師として、アイスマンの刺青は非常に興味深いものです。 彼は、鍼灸治療のルーツを解き明かす鍵となる存在なのかもしれません。
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