
最近、片山洋次郎さんの『気ウォッチング』から『整体~楽になる技術』へと読み進めています。
『気ウォッチング』の中で紹介されていた「過敏体質」の特徴には、思わず笑ってしまいました。あまりにも的を射ているのです。
たとえば――
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関節が柔らかい(特に手首)
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サイレントベビーだった
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幼児期はおとなしく、手のかからない子どもだった
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アレルギー体質であることが多い
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身体症状が敏感に出やすい
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方向音痴
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気分の変化が激しい
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固定的な価値観や執着心が薄い
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努力がなかなか実らない
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買い物で決められない(人に決めてもらうと楽)
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短期的な計画は得意だが、長期的な計画は苦手
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人の影響を受けやすく、すぐ考えが変わる(でも抜けるのも早い)
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人の気分を感じやすい
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集団の中で浮きやすい
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悩みを相談されやすい
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老人や子どもに好かれやすい
……などなど。
読みながら「これ、自分のことだ」と膝を打つような項目も多くありました。
過敏さは「弱点」ではなく「センサー」
私自身、この「人の影響を受けやすい」「人の気分を感じやすい」という特徴は、日常生活では少し疲れやすさにつながることもあります。
けれど、整体や鍼灸といった施術の現場では、まさに診断や手技に役立っているのだと実感します。相手の体の変化や気分の揺れを、言葉になる前に感じ取れる。それが施術を進める大きなヒントになるからです。
過敏体質は「弱さ」ではなく、むしろ敏感なセンサーを持っているということ。扱い方を工夫すれば、確かな強みに変わります。
書物と体験が重なる瞬間
五年ほど前、片山先生の整体道場に参加したことがあります。
そのとき、体の一部が温かくなったり涼しくなったりする感覚を、まさに体験しました。意識を向けると「穴が空いたように涼しい」感触が広がり、本に書かれていた内容と重なって驚いたのを覚えています。
整体の学びは、本で読んだ知識がそのまま身体の実感として腑に落ちる瞬間がある――そこが面白さであり、魅力だと感じています。