救急車を呼ぶべき症状と日頃の備え

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掃除中に出てきた朝蜘蛛。小さな虫を捕まえてくれるありがたい存在です。
人の体も、小さなサインを見逃さないことが大切ですね。

今日は、九州の救命救急センターに勤めていた若い医師が、田舎に住むご両親のために書いた「救急車を呼ぶべき症状」をご紹介します。いざという時に、ためらわず救急車を呼べるよう、ぜひ心に留めてください。


すぐに救急車を呼ぶべき症状

  • 頭の痛み
     バットで殴られたような激しい頭痛、今までにない痛み → くも膜下出血の可能性。
     軽くても「しゃべりにくい」「手足が動きにくい」といった症状を伴えば脳梗塞や脳出血の可能性があります。

  • 背中の痛み
     痛みが移動する、冷や汗を伴う → 急性大動脈解離の疑い。命に関わる病気です。

  • 足の痛み
     突然の痛み、足が冷たくなり、爪や足先が青白くなる → 急性動脈閉塞症の可能性。

  • 胸の痛み
     胸をギュッと締め付けられる痛み → 急性心筋梗塞や狭心症の可能性。


救急の現実と日頃の準備

実は、救急車を呼んでもすぐに病院に運んでもらえるとは限りません。
私自身、知人の体調不良で救急に相談した際、専門医が不在という理由で多くの病院から受け入れを断られた経験があります。川崎にいた頃も、救急車が到着してから20分以上病院探しで止まっていたことがありました。

これは医療現場の実情であり、都市部でも起こり得ます。

そのために日頃から――

  • 自宅近くで「救急対応が可能な病院」を確認しておく

  • 夜間・休日の相談窓口(#7119 など)を知っておく

  • かかりつけ医と、いざという時の連携を話しておく

といった準備がとても大切です。

健康なときは気にしませんが、いざというときに判断できるかどうかが命を守ります。
「いつもと違う」「これはおかしい」と感じたら、ためらわず救急車を呼んでください。

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